てんかんとはどういう病気なのでしょうか?
見極めるチェックポイントや治療法、発症しやすい年齢や犬種を紹介します。
てんかんとは?
脳を形成する神経細胞が異常に興奮してしまうことが原因で起こる病気だといわれています。急に脳がショック状態になって、一時的に体の色々なところが硬直やけいれんなどを繰り返すことを発作と言います。発作が定期的に繰り返し起こるとてんかんと診断が下ります。
発症しやすい犬種
純血種ならどんな犬種でも発症する可能性があるのですが、中でも遺伝的な原因で発作を起こす可能性があるのが以下の犬種です。てんかんの発作を起こした犬のうち70%が遺伝的な原因で発作が起こると言われています。
のこりの30%は脳の他の病気の可能性があります。
ビーグル
トイ・プードル
チワワ
ヨークシャー・テリア
ラブラドール・レトリーバー
シェットランド・シープドッグ
ミニチュア・ダックスフンド
ゴールデン・レトリーバー
発症しやすい年齢
てんかんの発作を起こす年齢は1歳から5歳がおおいです。なかでも3歳前後が一番多く、5歳よりもあとに初めての発作が起きた場合はてんかん以外の病気(脳炎・脳腫瘍)を疑いましょう。
交通事故などの外傷が原因で発作が起こることもあります。
てんかんを見極めるチェックポイント
・突然発作が起きた・発作がしばらくの間つづく
・発作が終わった後は、いつもどおりにしている
・1か月に何回も定期的に繰り返し発作が起きる
発作が起きたらあわてずに時間を計って愛犬がどんな状態なのか冷静に見守り、あとで獣医師に詳しく説明できるように観察しましょう。
1分くらいで終わる発作が年に1~2回くらい起こる程度ならあわてて病院に行かなくても大丈夫です。怖いのは3か月に2回以上の発作がおこるなど頻繁な時。
発作が10分以上続いたり、一日に何度もある場合はてんかん以外の病気を疑ってすぐに受診しましょう。
治療法
発作は熱中症や中毒の場合にも起こります。同じような発作が何度かおこったときに初めて「てんかん」と診断されるのです。
3か月以内に2回以上発作が起こるのなら発作を抑える薬を一生飲み続けることになります。
手術などの方法もなくはないのですが、完治するのは難しいのが現状です。
発作が起きた時できること
発作が起きても脳の病気が関係していない場合は命にかかわることはほとんどないのがてんかん。犬の発作を何回か見たことがあると、発作を起こしやすいタイミングをつかむことができるようになります。
なるべく発作の出る状況を避けることができればいいのですが、もし避けられない場合はあわてずに身の回りに危ないものがないかなどをチェックしましょう。
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