実は犬にもいろいろな種類のヘルニアがあります。
ほおっておくと死に至る場合もあるので、早めに気が付いてあげたいですね。
年を取った犬だけがなるわけではなく、子犬も注意が必要です。
ヘルニアとは
内臓などが本来あるべき場所から飛び出てしまった状態のことを言います。先天的な以上の場合や交通事故などの衝撃でなってしまうことも。
脂肪や腸、肝臓などが本来とは別の場所へ飛び出している状態です。
ヘルニアの種類
小脳ヘルニア
子犬の時からわかる先天的な頭蓋骨の奇形が原因でなります。首の近くの後頭部の頭蓋骨にある穴が生まれつき大きく、脳の一部の小脳がその穴に入り込んで圧迫されてしまう病気です。
症状はけいれんや震えや歩き方がおかしくなります。
手術でその穴を広げたり、、投薬治療で脳圧を下げます。
なりやすい犬種
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
マルチーズなど
横隔膜ヘルニア
交通事故などで横隔膜が裂けてしまい、朝野肝臓がその裂けた部分から胸腔内に入り込み肺を圧迫してしまう病気です。症状は呼吸が荒くなり、息苦しくなります。
手術で元の位置に臓器を戻して裂けたところを縫い合わせます。
生まれつき横隔膜ヘルニアを起こしている犬もまれにいます。
会陰ヘルニア
7歳以上の去勢していないオスに多いのが会陰ヘルニア。おしりの筋肉が男性ホルモンの影響で薄くなってしまい、裂けて大腸や膀胱などがそこから飛び出してしまう病気です。
7歳以上のメスがなることもあります。
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臍ヘルニア
子犬のころからわかるいわゆる「でべそ」の状態のことです。臍の部分にある脂肪や筋肉の層に穴が開いた状態で、そこから腸や脂肪が飛び出している情病気です。
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椎間板ヘルニア
胴長の犬に多いのがこの椎間板ヘルニア。背骨の神経が椎間板の中にある物質が飛び出すことにより圧迫されてしまう病気です。
症状はつまずく、足を引きずっているなど歩き方に出ます。
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腹壁ヘルニア
お腹の周りの脂肪や筋肉でできている腹壁が裂けてしまい。臓器が飛び出してしまう病気です。交通事故などによる衝撃でなってしまう場合がほとんどでお腹の一部が外側からもわかるくらいぽこっと出っ張っています。
手術で内臓をもとの位置に戻して裂けてしまった筋肉を縫います。
鼠径ヘルニア
後ろ足の付け根にある鼠径部がポッコリと盛り上がってしまう病気です。鼠径部には精管や血管が通る穴があるのですが、その穴が先天的に大きい時にその穴から脂肪や腸などの内臓が飛び出ている状態です。
子犬の時からわかります。
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食道裂孔ヘルニア
子犬の時からわかる先天的に胃の一部が胸腔内に飛び出てしまっている状態です。横隔膜にある食道裂孔という穴が正常より大きい場合に起こります。
食欲も元気もいっぱいなのに、子犬のころから頻繁に嘔吐したりする症状があります。
手術で飛び出した意をもとの位置に戻して穴を小さくします。
まれに事故でなってしまうこともあります。