猫はいったいどんな病気になりやすいのでしょうか?
また、その病気とはどんなものなのでしょうか?
今日は猫がなりやすい病気である尿結石、糖尿病、歯周病、回虫症についてお話ししたいと思います。
猫の尿結石とは?
どんな病気なの?尿の中にできた結晶やその結晶などが固まってできてしまった結石が膀胱や尿道に詰まってしまい、尿が排泄しにくくなる病気です。
尿の回数がいつもより多い、尿をしようとするポーズはするのにでていないなどの症状があったら尿結石や膀胱炎が疑われます。
検査
血液生化学検査をして腎機能の数値が普通よりも高いと、詳しい検査をすることになります。診断が決定的になるのは尿検査をしてからです。
膀胱や尿道に詰まる前の段階で、尿の中に結晶や結石が顕微鏡の検査で発見されると病気が発見されます。
医師の判断でレントゲン検査や超音波検査などで腎臓や膀胱の様子を確認することもあります。
猫の糖尿病とは?
猫の糖尿病とは肥満やストレス、運動不足などが引き起こす生活習慣病です。体に必要な糖分を体の外に尿と一緒に排出してしまうのです。
血糖値を上げやすい要因を持った猫がなりやすいといわれています。
腎機能障害や網膜症、神経障害などの合併症を引き起こす可能性もあります。
多飲多尿の症状や食欲不振や過食などの症状が観られたら要注意です。
検査
血液生化学検査で血糖値やコレステロール値、中性脂肪値が通常よりも高いと糖尿病が疑われます。尿検査で尿の中に尿糖やケトン体が発見されるとより強く疑われます。
ところが、これらの検査だけでは診断できず仮という形で血糖値を下げるための食事療法やインスリン投与などの治療を始めます。効果があると糖尿病という診断が下ります。
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猫の歯周病とは?
猫の歯周病とは歯や歯茎についた細胞が炎症や腫れや出血を引き起こしてしまう病気です。進行すると食事をとるのを嫌がったり、歯が抜けてしまうことも。
その影響から食欲がない、脱水症状といったことを引き起こす恐れもあります。
口が臭い、食べるときにいつもより音を立てて食べるといった症状が出たら要注意です。
検査
身体検査などの簡単な問診で診断をすることができます。口の中をみて、歯に歯石がついていると歯周病が疑われ、歯茎に腫れや出血、膿や大量のよだれがでると症状が進行していれば診断されます。
歯周病の原因は最近だけでなく、内臓の病気によって免疫力が低下しているということも考えられます。
血液生化学検査をおこない、ほかの臓器に異常がないか確認することもあります。
猫の回虫症とは?
猫の回虫症とは回虫が寄生したネズミなどの小動物を食べたり、回虫が寄生した母猫から生まれてきた子猫に回虫の卵が感染する病気です。胃の中で卵からかえり、成虫が肝臓や心臓、肺や気管、小腸などの体の中を移動するため症状もいろいろです。
子猫に帰省した場合、症状がとても重く下痢や便秘、脱水症状などの他にも発育不良を引き起こす可能性があります。そうなると命にもかかわります。
駆虫薬を使用すると完全に駆虫することが可能です。
検査
症状が出にくい成猫や症状がまだ出ていない子猫の場合、問診や身体検査などでは発見しにくいのですが、便の検査をすると確実に診断することができます。便の中に回虫の卵が発見されれば回虫症と診断されることになります。
妊娠中の猫の場合は生まれてくる子猫に感染させないために便の検査を積極的に行い、寄生の有無を確認するといいでしょう。
いかがでしたでしょうか?
猫がなりやすい病気は意外とたくさんあります。命にかかわる病気もありますし、薬ですぐによくなる場合もあります。
猫がいつもとちょと違うな?と思ったら、よく様子を見てあげてください。
もしも気になることがあった場合は、すぐに専門機関にご相談ください。