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猫の糖尿病の治療ってどんなもの?気を付けたい病気

猫には糖尿病になりやすいというリスクがありますが、糖尿病になってしまっても重い合併症にならなければすぐに寿命が終わりというわけではありません。
適切な治療をして、尿糖を出さない状態を保つことが重要です。

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糖尿病は治りにくい病気です。
でも、適切な治療をすれば十分長生きすることが可能です。
そのためには血糖値をコントロールすることが大切です。
血糖値を下げるためには、大きく分けて二つの方法があります。

猫に対するインスリン療法

インスリンを体の外から注射で補います。
体の中でのインスリンの働きを助けるのです。
猫はもともとインスリンの分泌量や活動も他の動物に比べてよくありません。
インスリン療法が糖尿病の治療の基本になります。
糖尿病の治療で重要なのは血糖値をあげないこと。

糖尿病の猫は血糖値を下げる働きをするインスリンが体内で不足しているので、そのインスリンを体外から注射して血糖値をコントロールするのです。
猫一人一人によってインスリンの効果は違ってきます。動物病院で獣医師の指導の下、検査をしながら一回に注射するインスリンの量を決めます。

インスリンの皮下注射は一日に2回行います。
食事の後に飼い主さんがご自分で行うことになるのです。
12時間間隔で食事を与え、インスリンの注射をするのが理想的です。
注射器の扱い方や、インスリンの量など獣医師から詳しい説明をきいて猫に適切にインスリンを投与しましょう。

猫の食事療法

病院の処方食でダイエットをして、糖分の摂取量を控えます。
早期発見の場合は、食事療法だけで治ってしまうこともあります。
肥満気味の猫はその体重の分だけ余計にカロリーを欲しがります。それに応じて摂取する糖分も多くなり、インスリンもたくさん必要になるのです。でもそんなにたくさんのインスリンは分泌されないので、糖尿病になってしまうのです。
ダイエットをすると、体が必要な糖分を減らすことができるので、糖分を細胞に取り込むためのインスリンも少なくて済むのです。
無理なダイエットはせず、獣医師の指導の下で処方食を中心に徐々に体重を落としましょう。

 

猫の自宅治療で気を付けたいこと

脂肪肝

糖尿病が発見されたから・・・太っているからといって自己流にダイエットすることはとても危険です。急激に体重を落とすと、体脂肪をエネルギーとして使ってしまうので肝臓に脂肪がたまって脂肪肝という病気になる可能性があるからです。
肥満気味の猫がダイエットのために36時間以上食事をしないと、それだけで脂肪肝になってしまう黄疸が急に出て死亡に至るということもあります。
ダイエットは毎日少しずつ専門家の指導の下に行いましょう。

 

低血糖

インスリン療法を行う上で気をつけなくてはいけないのは、低血糖です。
何かの原因でインスリンが効きすぎてしまい、血糖値がきゅげいに下がってしまうことがあるのです。
血糖値が下がりすぎると、ぐったりとしてしまったり、痙攣を起こしてしまったり、ひどい時は意識を失うこともあります。
こういう状況になってしまったら、砂糖水などを補給させて血糖値をあげる必要があります。