犬が後ろ足で耳の周りを書いていたり、前足で顔をこすっているのを見たことはありますか?
犬と一緒に暮らしているとよく見る光景ではありますが、そのかいているしぐさが頻繁なら何か原因が隠れているかもしれません。犬が体をかゆがる原因を詳しくお話していきたいと思います。
原因1 毛が生え変わる時期
犬は季節の変わり目に換毛期を迎えます。冬は暖かい毛に包まれ、夏は涼しい毛に包まれているので、抜け替わりの時期を迎えるのです。
毎年くるその換毛期に体をかゆがる犬はとても多いです。犬が体をかいているときに、抜け毛がまわりに舞っていたり、ブラッシングをするといつもよりごっそりと毛が抜けたりしたら換毛期です。
↓換毛期についてはこちらの記事も参考にしてください
原因2 ストレスによるかゆみ
犬はストレスを感じると体がかゆくなる時があるようです。一日中やることがなくて暇だと手や体をぺろぺろとなめ続けることもあり、そのなめた刺激によりかゆみを引き起こしてしまうこともあるのです。
散歩の時間が短くて運動不足のときや、いつもの生活が急に変化したときにストレスを感じる犬は多いです。
犬が体をかゆがっているときにほかに原因が見つからないときは、もしかしたらストレスが原因かもしれません。
原因3 細菌によるかゆみ
犬の体のかゆみの原因で、細菌が原因だと考えられるときに一番多いのが「ブドウ球菌」です。ブドウ球菌が原因で膿皮症や毛包炎をおこしてしまっている可能性があります。
かゆみの出る部分は、お腹、背中などの皮膚が柔らかくて広いところが多いです。犬が体をかゆがっている様子があったら毛をかき分けて皮膚を観察してみてください。
原因4 耳の病気
外耳炎になると耳を頻繁にかゆがることがあります。自分の爪でひっかいてより悪くなる前に、病院を受診することが大切です。
耳の中を覗いてみて異常がないか観察してください。耳をこすりすぎてほかのところまで脱毛してしまうことがあります。一日のうちに何度も耳を気にする様子があったら要注意です。
原因5 アレルギーによるかゆみ
生まれつき食べ物によるアレルギーを持っている犬がいます。成長とともに治る子もいますが、大人になってから発症することもあります。
特定の食べ物を食べると体をかゆがる様子があったら要注意です。動物病院でアレルギー検査をしてもらうといいでしょう。アレルギーでかゆみが出ている場合は、食品を特定して除去する必要があるかもしれません。
原因6 寄生虫によるかゆみ
ヒゼンダニと呼ばれる虫が犬に寄生すると疥癬と呼ばれる皮膚症状を起こすことがあるようです。
強いかゆみに襲われるので、明らかにいつもとかゆがり方や体のかきかたが違う! と気が付くと思います。犬自身もかゆくてほかのことに集中できないこともあるくらいです。
原因7 虫刺され
ダニやノミに刺されると、犬は頻繁に体をかゆがるようすが見られます。外に散歩に出かけたときに草むらに入る場合は、犬用の虫よけなどをしてみてもいいでしょう。
ダニやノミに刺されると腰回りやお尻の周り、首などがひどいかゆみに襲われます。
原因8 アトピーによるかゆみ
ハウスダスト、花粉、食べ物、などアトピーの原因はたくさんあるので特定するのは難しいかもしれません。
考えられる原因を一つ一つ取り除いて過ごしやすい環境を提供してあげたいですね。耳や肉球をかゆがったり、指の間をぺろぺろとなめるようなしぐさがあるとアトピーが原因かもしれません。
一般的にはその子自身の体質なので子犬のころから症状が出ることが多いです。
原因9 免疫系の病気
顔、体など全身にかゆみの症状が出ていたら免疫系の病気の可能性があります。天疱瘡と呼ばれる自己免疫疾患やエリテマトーデスという病気が代表的です。
症状が出ているところにさらに細菌感染を起こしてしまうことがあり、そうなるとさらにかゆみが強くなりつらくなってしまいます。
原因10 ホルモン異常
犬が年を取るとホルモンバランスの乱れが起こりがちです。
副腎皮質ホルモンが過剰に出てしまったり、甲状腺機能が低下してしまったりするとホルモンバランスが乱れて病気を引き起こしてしまいます。
その病気が原因でかゆみを発生する場合があるのです。