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脳炎の恐怖!発症しやすい犬種が発作を起こしたら脳炎を疑おう!

脳炎とは?

脳に炎症が起きてしまい徐々に脳が破壊されてしまう病気です。
本来なら自分の体を守るためにある免疫が、自分の脳を攻撃してしまっている状態です。
免疫異常が原因でなってしまうのです。
炎症が起こる場所や原因によって肉芽腫性髄膜脳脊髄炎や、壊死性脳炎(以前はパグ脳炎と言われていた)、犬ジステンパー脳炎に分けられます。

 

壊死性脳炎(パグ脳炎)


発症しやすい犬種
パグ
シー・ズー
ペキニーズ
マルチーズ
以前はパグ特有の病気だと考えられていたので「パグ脳炎」と呼ばれていたのですが、小型犬を中心に他の犬種でも発症することがわかり名称を変更しました。

肉芽腫性髄膜脳脊髄炎

発症しやすい犬種
ミニチュア・ダックスフンド
トイ・プードル
ヨークシャー・テリア
チワワ
脳の中に小さな肉芽腫ができてしまい、周りの脳神経細胞を圧迫して視力に悪影響を及ぼします。

犬ジステンパー

特に発症しやすい犬種はなく、どの犬種でもありうる
ジステンパーウィルスが脳に感染して脳炎を引き起こす。
通常は肺に感染して肺炎を起こす。

発症しやすい年齢

5歳までに発症する子がほとんどです。
脳炎を発症しやすい5歳までの犬は、てんかんを発症しやすい年齢と重なります。
もし犬が脳炎を発症しやすい犬種に当てはまる場合は、発作を起こした原因の一つとして脳炎を疑ってください。
犬ジステンパー脳炎は年齢を問わず発症する可能性があります。

 

脳炎?チェックリスト

・歩いている時にものにぶつかる
・足に力が入らずに、たっているのに足が開いてしまう
・同じ方向に回る
・ふらふらする
・立てない
・発作が起きた
上記に当てはまるものが発作だけだとしても、発症しやすい犬種に当てはまるのなら脳炎を疑ってください。
肉芽腫性髄膜脳脊髄炎は視力に影響を及ぼすので、歩いている時にものにぶつかったり段差で躓いたりすることが多くなります。

治療法

脳炎を完治することはとても難しいです。
病気の進行を遅らせる治療をおこないます。
ステロイド薬や免疫抑制剤を使って免疫が自分の脳に攻撃をしないように活動を抑えるという治療です。
発作が起きる場合には、発作を抑える薬を使うこともあります。
犬ジステンパー脳炎には効果的な治療法がいまのところなく、発症後数カ月で死に至ることが多いのが現状です。

発症してしまったら

獣医師の指示に従ってきちんと治療しましょう。
免疫抑制剤を使っても脳炎の進行を止めることはできませんが、治療が上手くいって進行を遅らせることができるかもしれません。そうなると3年から5年ほどは延命できる可能性があります。