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日本で犬の殺処分がなくならない3つの理由

 犬や猫などのペットの殺処分が大きく問題として取り上げられています。自治体ごとに取り組みを強化した結果、以前よりは殺処分の数は減ってきているもののゼロにはなっていません。犬や猫の殺処分がなくならない理由は以下のような理由が考えられているようです。



簡単に手に犬が入るシステム

ペットショップに行くとかわいい子犬が数万円から数十万円の値段が付けられて売られています。血統書の有無や毛の色、生まれてからの月日などで値段が変わってくるようです。

ホームセンターやペットショップでガラスケースの中に並ぶ子犬の姿に目を奪われたことがある人も多いのではないでしょうか。

日本では毎日何頭もの犬が売買されているにもかかわらず、一年に数万頭にも及ぶ犬が殺処分されています。

私たちが犬が飼いたいと思ったら、お店に見にいけばすぐに手に入れることができます。犬にも流行というものがあって、去年はチワワが流行っていたと思ったら今年はトイプードルが流行るなんていうこともあります。

もちろん犬は寿命を全うするまで責任をもって買わなければいけないのですが、ファッションアイテムのように犬を扱う人の中には流行の犬をそばに置きたいという気持ちがある人もいるのです。毎年新しい流行の犬を手元に置いてかわいがることができるのが今の日本なのです。

欧米では現在ペッショップなどで犬や猫などの販売をしていません。もしも犬を飼いたいと思うなら、正式に登録しているブリーダーから購入する手続きを取らなければなりません。一つの命に責任を持つということを意識させるシステムなのかもしれません。

子犬のうちはみんなかわいい

ペットショップに並んでいる犬は、ほとんどが子犬です。そのため小さな手足、ちょこまかとした動き、かわいい鳴き声などがより魅力を増しているでしょう。

でも犬の成長はとても早く、数か月で大きくなってしまいます。子犬時代はほんの数か月の間だけなのです。小型犬の場合は大きくなっても予想通りということもありますが、同じトイプードルでも大きめの子、小さめの子など体格の差があります。

人間と同じように遺伝的要素が強いのです。背が高い子、小さい子、太っている子、痩せている子など人間の子どもで想像するとわかりやすいかもしれません。

また、大型犬の場合は子犬のときは小型犬が子犬の時と同じくらいの大きさなのに、成長するとともに大人の女性では持ち上げることができないくらい大きく重くなることがあります。

大きくなると食べる量も増えますし、排泄物も小型犬よりも多いです。運動量も多いので小型犬を飼うのと大型犬を飼うのでは覚悟が違うということを頭に入れておかなければなりません。

大きくなっても面倒を見れるかどうかということが、犬を飼ったことがない人だと想像がつかなくて持て余してしまうということがよくあります。

しつけをすれば大丈夫と思っていたこともうまくいかなかったり、思うような性格に育たなかったりすると「思っていたのと違った」といって手放してしまう人がいるのです。

ブリーダーやペットショップが儲かるから

子犬は高額で売買が行われています。人気のある犬種だとより高額になり、入荷を待つということもあるくらいです。人気のある犬種は生まれれば生まれるほどもうかる仕組みなのです。

ブリーダーへ直接お金を払う場合も、ペットショップで購入する場合も業者が儲かるのは命といえど商品なので同じです。

子犬のうちに売れば高く売れ、大きく成長してしまってからは安値でも売れないことがあります。安値でも売れない犬をずっとペットショップに置いておくわけにはいきません。売るために産まれてきた犬が、売れないと殺処分されるということもあるのです。

犬を買う前に検討してほしいこと

犬をペットショップやブリーダーから買うことを考えている人に一度考えてほしいことがあります。それが「里親制度」です。

飼う主が見つからなくて困っている犬が日本にはとてもたくさんいます。里親制度を利用するには犬に再度悲しい思いをさせないためにいくつもの手続きが必要です。

↓この記事も参考になります

犬や猫の里親になるには?厳しい難関が待っているのはなぜ?

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でも、犬の心に寄り添うという点ではとても勉強になりますし、なにより殺処分をされるはずだったかもしれない犬の命を助けることにもなります。