実はこういう唾液から犬や猫が持っている菌をもらってしまうことがあるんです。
動物と人間が共通してかかる病気をズーノシス(人獣共通感染症)というのですが、家で飼われている犬や猫だけでなく、野生のタヌキやイノシシもちろん牛や豚などの哺乳類にも保菌している場合があります。
近年話題になっている「狂牛病」や「鳥インフルエンザ」などもその一つです。
世界では300種類以上が確認されていますが、日本でいま確認されているのは80種類程度と考えられています。
注意しなくてはならないのは、犬や猫がその菌を持っていても全く症状が現れないということです。
見た目にはわからないのです。
ですが、人間がひとたびその菌に感染し、発症すると危険な状態になってしまう可能性があるというのです。
かわいさのあまりやっていることが原因で、病気になりペットを手放さなくてはならなくなった飼い主さんもいます。
最悪なケースにならないためにいくらかわいい犬や猫だからと言って、なんでもありではいけないのです。
以下のことを注意してズーノーシスを予防しましょう。
ズーノーシス予防のために
・ペットとキスをしない・同じスプーンや箸を使わない
・トイレの後始末のあとには必ず石鹸で手を洗う
・散歩から帰ったら、ブラッシングを念入りにする
ほとんどの菌が経口感染であることが多いです。
パスツレラ症に至っては、健康な犬4匹中3匹は持っていると考えられています。
犬から飼い主さんに移してしまい、飼い主さんがまたほかの人間に移してしまう可能性もありま
す。
そうやって「そんなの大丈夫」と思ってきたことが新たな病原体として生まれ変わって大流行する可能性もあるのです。
怖がりすぎる必要はありませんが、病気についての知識を持っておくに越したことはありません。
犬や猫と人間はいくらかわいくても違う生き物です。
子供のようにかわいいかもしれませんが、仲良く暮らしていくためにルールを守ったほうがお互いのためだと思います。
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