犬の里親探しは大変
毎年人気犬種が発表され、たくさんの新米飼い主さんが誕生しています。犬を飼いたいと思う人が増えれば、その分犬を用意しなければなりません。人気犬種については、ブリーダーから誕生連絡がくるのを順番待ちをしている飼い主希望の方までいます。
もちろん、犬を飼うと決めたからには相当の覚悟や準備をしてくださっていると思うのですが、その反面、ブリーダーの下でたくさん生まれた子犬の中には、引き取り手がいなくて保健所送りになっているケースが後を絶ちません。もちろん、利益よりも犬のことを一番に考えているブリーダーさんも多いので一概にそうとは言えませんが、犬を飼育することは繁殖することを考えるうえで、目を背けてはならない現実があります。
人気のある犬種なら、里親を見つけるのも簡単だろうと考える人もいると思います。
無料で引き取ってほしいといえば引き取ってくれる人もいるのですが、まるでファッションアイテムのように完璧でなければ飼う気がしないという飼い主さんもいるのです。
また、予期せず生まれてきてしまった子犬の引き取り手がなくて里親を探すことになるケースもあります。
ブリーダーは仕事で犬を繁殖していますが、このように予期せず生まれてきてしまったケースでは、数頭同時に生まれてくる子犬の貰い手をすべて手配するのはとても大変です。
素敵な里親さんに出会うことのできた子犬は幸せですが、同じ時期に生まれた兄弟なのに天と地ほどその運命が分かれてしまうこともあるのです。
毎年何万頭もの命が殺処分されているということから目を背けるわけにはいかないのです。
里親を探さなければならない場合はどうしたらいいの?
一番に思いつくのが、動物愛護団体に引き取ってもらい飼い主さんを探してもらうことだと思います。命を粗末にしようなんて考えている人はそうはいません。できることなら犬の幸せを願って素敵な飼い主さんとの出会いを望んでいるのです。でも動物愛護団体にはすでにそういった訳アリの動物がたくさんいます。これ以上の頭数を引き受けることができないのが現状です。
引き取ってもらえなかった犬や猫がどういった道をたどるかというのは想像がつくと思います。
動物愛護団体では、里親探しのお手伝いをしてくれるところもあります。
低料金で去勢手術をしてくれる病院を紹介してくれたり、里親を探すためのノウハウを教えてくれたりと、佐動物愛護団体に相談を持ち掛けた人ができる限り自分の力で解決できるようにとサポートしてくれるのです。
もし、里親探しで困ったことがあったら、動物愛護団体に相談してみるのもいいかもしれません。
里親探しの具体的な方法は?
犬や猫の里親を探すときには、いったいどのようなことから始めたらいいのでしょうか?そしてどのような手段があるのでしょうか?
①里親募集のポスターを貼る
動物病院やペットサロン、商店街やスーパーなど人目につくところに貼らせてもらいましょう。里親を探している動物の写真などを載せるとわかりやすくて目立ちます。
自分の連絡先も忘れずに書いておきましょう。
②友達や親せきに頼む
自分の周りの犬や猫をほしがっている人を探します。そのほかにも近所の情報や、今現在ペットを飼っていて動物が好きな人に当たってみましょう。
③里親会などの動物愛護団体のイベントに参加する
様々な場所でイベントは開催されています。積極的に参加して、里親を探しましょう。
④インターネットなどの里親探し情報サイトに登録する
インターネットには様々な里親探しのサイトがあります。たくさんのサイトに登録して、里親探しを始めましょう。
情報は写真付きだと連絡が多くあるようです。サイトによって条件が様々ですので確認してください。
里親探しをするときのお願い
里親がなかなか見つからないと、気持ちが焦ってしまうことがあります。誰でもいいから貰い手が見つかればいいという思いにならないよう、気を付けてほしいです。
押し付けるように犬や猫を渡した結果、その犬や猫が不幸になってしまうケースがとても多いのです。
里親が決まるときは、相手の身元を確認することもちろんのことは、少しでも怪しいなと思ったときは思い切ってお断りすることも大切です。
犬や猫をほしがる人の中には、命を粗末にする人や、変質者なども少なからずいるということを頭に入れておきましょう。
動物実験や、虐待などを少しでもなくすために、すべての動物が幸せな一生を過ごすために、ご協力をお願いいたします。