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犬に芸を教えよう!簡単な「ハイタッチ」の教え方

犬に芸を教えるのは簡単ではありませんが、コツさえ押さえれば意外とすんなり覚えてくれることも多いものです。
今日は犬にとって普段からする動作である「ハイタッチ」をどうやったら簡単に教えることができるかお話ししたいと思います。

「ハイタッチ」の基本

犬に芸を教えるときは、関係のない二つの動作を関係づけて覚える「古典的条件付け」と特定の行動をすると嬉しいことが起こる、怖いことが起こるといった「オペラント条件付け」の二つの方法があります。
古典的条件付けでは必ずご褒美がもらえるわけではないのですが、オペラント条件付けではその行動をしたら
必ずご褒美をもらえると覚えさせます。美味しいおやつだけがご褒美になるわけではありません。犬にとっては大好きな飼い主さんが笑顔で声掛けして撫でてくれるだけでも十分ご褒美になります。特に肥満の気になる犬の場合は「ほめる」「なでる」といったことをご褒美にしたほうがいいでしょう。
しつけと違い、芸はできないからと言って怒ったり、バツを与えたりする必要はありません。できないときはその日の練習を諦め、また次の機会にしましょう。
気が散らない環境作りももちろん大切です。犬の集中力は10分続けばいいほうです。あまり長く続けるとストレスになりかねませんのでご注意ください。

「ハイタッチ」を教えるためのステップ

ハイタッチを教えるには、まずは「お手」を完璧にマスターする必要があります。掌でご褒美を隠すように持ち、犬ににおいをかがせます。鼻の近くに持っていくとその匂いにつられて前足でご褒美を持っている手を触ってきます。そのタイミングですぐにご褒美を与えましょう。
「飼い主さんの手に触る」→「ご褒美がもらえる」
という行動を関連づけて教えるのです。
ハイタッチで使うのはオペラント条件付けです。ご褒美はおやつで行ったほうが効果が高く、すぐに覚えることができます。
このように「お手」が完璧にできるようになって来たらだんだんと手の位置を高くしていきます。
犬が飼い主さんの手に触るという行動が自然にできるようになって来たら、ご褒美をなくしてやってみましょう。
手を見せられただけで反射的に前足で触って来たら、「ハイタッチ」成功です。
手を見せられたら前足で触るということが習慣づけられた証拠です。

「ハイタッチ」成功のコツ


犬に指示する言葉かけは人が変わっても統一するようにしましょう。
「ハイタッチ」「ハイファイブ」などいろいろな言い方をすると犬が迷ってしまいます。家族がいる場合は全員で同じキーワードを使いましょう。
もちろん「イエーイ!」といって教えてもいいのです。
そういわれて手を見せられたら、飼い主さんの手を触ればいいことがあると犬に思わせることが重要なのです。
指示を出す言葉は犬が行動をする直前にかけましょう。言葉と行動が関連付けられます。

「ハイタッチ」のステップアップ

今までのことがすべてできるようになったら、だんだんとハードルを上げていきましょう。
犬は場所や環境によって精神状態が大きく左右されますのでいついかなる時でも飼い主さんの指示で「ハイタッチ」が繰り出せるようになれば大成功です。
もしも、できなくなってしまったときはまた「お手」の段階からやり直して根気強く教えましょう。