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妊婦さんがお参りする「戌の日」って犬と関係があるの?

「戌の日」は日本古来の安産祈願のお祭り

戌の日とは、干支である十二支の11番目の戌のことで、12日に一度の周期で巡ってきます。
犬は人間と古くからかかわりのある動物で、たくさんの子供を産みますし、お産が軽いことから、昔から安産の神様として祭られてきました。
その犬にあやかって、妊婦さんの出産が軽く、無事に済みますようにという気持ちを込めて安産祈願をします。
「腹帯」を巻いて、順調な妊婦生活を願い、祈祷してもらう人もいます。
妊娠5か月目に入った戌の日に行うのが通常ですが、住んでいる地域や、時代によっても違いがあります。
場合によっては結婚相手との相談が必要になるケースもあります。
安定期に入っているとはいえ、絶対にやらなければならない儀式ではありませんので妊婦さんの体調に合わせた日程調整やお参りになるようにしてください。

犬は安産・多産って本当?

現代では、犬の品種改良が進んで小型化しています。
そのため、昔のように自分自身で出産から子育てまでを順調に行える犬は少なくなってきました。
そもそも、野良犬というものがなくなり犬は必ず飼い主さんが管理しなければなりませんので、妊娠や朱さんもきちんと管理されています。

知らない間に家の隅で犬が子供を産んでいた!なんてことは一昔前の話で、今では動物病院で出産を計画的に行う犬が多いのが現状です。
一度に生まれる犬の数は平均で3頭~4頭など、人間よりは多いのですが難産な犬も多く、中には帝王切開の手術を受ける犬もいます。
骨盤に対して頭が大きいときや、出産がスムーズに進まなくなってしまって途中で帝王切開に切り替えるケースもあります。
出産は人間も犬も母親の命がけで行われます。自宅出産よりも、きちんと管理された万が一の事態にも備えて置ける病院で行うほうが安全です。
今の時代は一概に犬が安産とは言い切れなくなっていますが、昔からの風習ですし悪いことではありませんので若い夫婦が気にしなくても、どちらかのご両親が気になさるようでしたら安産祈願しておきましょう。

戌の日の安産祈願には何が必要なの?

戌の日には安産祈願を行っている神社やお寺で祈祷をしてもらうのが一般的ですが、それでは何を持っていけばいいのでしょうか?
妊婦さんが5か月目の安定期に入った初めての戌の日は、腹帯を巻きます。
その腹帯は持参したものでもいいですし、神社では昔ながらのさらしを用意してくれるところもあります。
自分で購入したガードルタイプの腹帯を持ち込むことも可能です。
神社やお寺によって形式が違いますので、問い合わせておくと安心です。
祈祷料も必要です。自分で金額を決めて包んで持っていく場合と、神社やお寺で設定されている場合がります。こちらもいく前に調べる必要がありますね。

戌の日は世界中にあるの?犬も腹帯を巻くの?

戌の日のお祝いは日本にしかありません。
腹帯を巻く習慣が日本以外にはないのです。外国では出産に対する考え方も違いますので、こういった習慣がありません。出産後も1日で退院したり、病気とは違って産後の体を大事にするという概念もありません。
国際結婚の時は、住んでいる地域に合わせるのがいいでしょう。
日本の文化を好む外国人の方も多いので、日本にいる場合はあえて体験してみるのもいいですね。

犬の安産祈願や祈祷をしてくれる神社やお寺ももちろんあります。
飼い主さんがわが子のようにかわいがっているのですから、当たり前です。
無事にかわいい赤ちゃんが生まれるように祈るというのはいいことなので、ぜひワンちゃんにもやってあげてください。
もちろん、自宅でのみお祝いするのもいいですね。