実は、抱っこが好きではないという犬がなんと80%以上もいるということが、ブリティシュコロンビア大学の動物心理学者であるStanly Coren博士の調査でわかりました。
知らない人に抱っこされるのはいやでも、家族や信頼している人にだっこされている犬はとても幸せそうな顔をしているように見えます。
いったいどうして抱っこが好きではない犬が80%以上もいるという結果が出てしまったのでしょうか?
Stanly Coren博士の調査方法とはどういうもの?
博士は人間にだっこされている犬の写真をランダムに調査して、その中でストレスを感じているときに出す次のサインを読み取りました。そのサインとは?
・耳が下に下がっている
・目をつぶっている
・目を合わさない
・顔を反対に向ける
・自分の口をなめる
・白目をむいている
あなたの身近にいるワンちゃんは抱っこをした時にこういうサインを出していることはありませんか?
いつもは平気でも時々こういったサインを出すこともあるようです。
それは状況や場所に左右されることもあると思います。
犬が抱っこを嫌がるのはなぜ?
それではなぜ抱っこがいやなのでしょうか?犬の気持ちになって考えると見えてくることがあります。・今までのトラウマや過去の経験
・高い場所が嫌い
・体のどこかが痛い
・落っこちそうな恐怖がある
具体的に不安を感じていると抱っこを嫌がる傾向にあるようです。
自分の体高の何倍もの高さに抱き上げられることは怖いと感じる犬は多いようです。
飼い主さんや大好きな人なら信頼関係がありますので、おとなしく抱っこされることは多いでしょう。
不安を感じるのはいつもと違う状況、怖い場所、今までの経験など普段と違うことがわかるときです。
抱っこがきらいな犬は、無理に抱かないことが一番です。
でもいざという時のためにだっこは練習しておいたほうが便利です。非難の時や危険な時、さっと抱っこしようとして犬が暴れたり不安を感じるようでは余計に危険が増してしまいます。
また、抱っこをした時に体にいたいところがあるのであればきちんとチェックし、治してあげなければなりません。健康チェックも大切なポイントです。
手で抱っこされるのに抵抗がある犬の場合は、キャリーバッグやだっこひもなどを活用してみましょう。