病院に行くほどではないけれど、痛がったり調子が悪そうなら放っておけない。
優しい飼い主さんならそう思う人も多いのではないでしょうか?
では、家にある人間用の薬を使おうと思い立つこともあるでしょう。人間用に作られたこのお薬、犬や猫にも使えるのでしょうか?
今日はそんな謎を解いていきたいと思います。
風邪薬や塗り薬など、人間用の薬を犬や猫に使用してもいいの?
人間の場合、病院へ行くまでもないような軽い風邪症状や虫刺されなどのちょっとした皮膚トラブル。そんな時はドラッグストアに行って症状を薬剤師さんに相談したり、テレビCMで見たことがあるような商品を手に取ることも多いのではないでしょうか。犬や猫もそんな感覚で、ちょっとした対処療法として市販されている薬を使用できたら便利ですよね。
でも、人間用に開発されたくすりはやはり人間用であって症状が同じでも決して犬や猫に使用しないようにしてください。
人間用に作られた薬の中には、犬や猫にとって害になる成分が含まれている可能性があるからです。
犬や猫に害のある成分とは?
・エフェドリン・アセトアミノフェン
・イブプロフェン
アセトアミノフェンやイブプロフェンは風邪薬によく含まれている成分です。
痛みを取ったり、熱を下げたりする効能があります。
人間にとっては有効な成分も、犬や猫には嘔吐や下痢といった症状を引き起こす可能性があります。最悪の場合は死に至る可能性も含んだ危険な成分です。
ペットが調子が悪そうなときは安易に人間用の薬を与えず、動物病院へいって適切な薬を処方してもらうようにしましょう。
与える気がなくても犬や猫が誤飲する危険も!
犬や猫にこういった薬を与える気がなくても、誤飲してしまうケースがたくさんあります。飼い主さんが処方された薬を犬や猫の手の届くところへ置いてあったばっかりに、こういった犬や猫に有害な成分を含んだ薬を口にしてしまう可能性があるのです。
薬は戸棚や引き出しなどのペットが探せないところへ保管してください。
チューブに入った薬なども遊んでいるうちに中身が出てしまってなめてしまうということも起こりうるので危険です。
いかがでしたでしょうか?
動物病院へ行くと、結構な金額を請求されたりして驚くことも多いと思います。
人間と同じく保険に加入しておくことで、ちょっとした症状でもお金のことを気にせずに受診できるのならペットのためにはいいのかもしれません。