犬の耳の中をじっくりと除いたことがありますか?
犬の耳は見えている部分だけでも複雑な構造をしています。さらに普段は見えない耳の奥になるとさらに掃除などもしにくいですよね。
今日は犬の耳の病気や治療法について詳しくお話していきたいと思います。症状や原因についても深堀してみましょう。
犬の耳が汚いなと感じたら
犬の耳は普通は白かピンク色です。赤くなっていたり、黒く汚れていたりしたら注意が必要です。犬と一緒にいつも暮らしていたら、耳の色の変化にも気が付くと思います。耳が汚れていると何か病気が潜んでいるかもしれません。
犬の耳が黒くなっていたら汚れているサインです。とくに耳が垂れているアメリカン・コッカー・スパニエルやダックスフンド、ラブラドール・レトリーバーやプードルなどの犬種は立ち耳の犬よりも通気性が悪くて耳の中が湿ってしまいがちです。
耳の中が湿っていると汚れが付きやすくなってしまうのでこまめに耳を掃除することが必要です。
犬の耳が臭うなと思ったら
健康な犬の耳は変なにおいがしません。もしも犬の耳から異様なにおいがするなと思ったら、耳の中を欲のぞいてみてください。
もしかしたら犬の耳の中にダニがいるかもしれません。ミミヒセンダニが犬の耳の中に寄生すると、いつもよりも黒い汚れがたくさん耳につきます。ミミヒセンダニは他の動物から感染したり、ダニがいる絨毯などに寝ると感染するといわれています。
犬が耳をかゆがるしぐさを見せたら、耳の中をよく観察していつもよりも汚れていないかチェックしてみてください。
犬の耳垢の掃除どうしてる?
犬の耳の中は一度ゴミが入ったり、汚れたりするとなかなかきれいになりません。ゴミや虫も自分で取り除くことは難しいのです。
そのため定期的に耳の中をチェックして掃除してげることが重要です。たれ耳の犬は虫やごみなどは入りにくいですが、いったん入るとなかなか出てきません。犬が耳を描くようなしぐさを繰り返したり、頭をよく振るようになったら耳に何か異常があるのかもしれません。
犬の耳の掃除はトリミングサロンで行えます。定期的にカットやシャンプーに行っている場合はセットとしてついていることもあります。自分で行うのが心配な場合はプロの手を頼るのがおすすめです。
犬の中耳炎について
犬が中耳炎になると耳の中がじっとりと湿ります。前足で耳を搔いたり、こすったりするならよく観察してみてください。中耳炎は耳の病気だからと思って放っておくと、病気が進行して耳だれを起こしてしまうかもしれません。
さらに進行すると目の焦点が合わなくなったり、いつもと顔つきが変わってきたりしてしまいます。頭や体に飼い主が触るのも嫌がることもあります。
かゆみだけでなく痛みも感じるので要注意です。動物病院で点耳薬を処方してもらわなければなりません。
犬の外耳炎について
マセラチア菌というカビの一つが原因で起こる外耳炎。マセラチア菌は通常犬の耳にいるのが当たり前の菌なのですが、皮脂がいつもよりたくさん分泌されると菌も増殖して外耳炎になることがあります。耳の中が黒いなと感じたら、菌による耳垢のせいかもしれません。茶色の汚れの場合もあります。
犬が体調不良で免疫力が下がったり、湿度が高いときに耳の中が湿ったままずっと放置されたりするときも危険です。犬の耳の中で細菌が増殖して外耳炎になることがあります。
外耳炎になってしまったら動物病院で処方された抗生物質を投与しなければなりません。点耳薬も同時にさすこともあります。
アレルギーによる耳の症状
犬もアトピー性皮膚炎や、食物アレルギーによって耳の病気を引き起こすことがあります。炎症を起こすと耳の中が赤くなってしまいかゆみが発生します。
人間でも耳の中がかゆいと不快で集中できないことがありますよね。もしも原因がアレルギーだとわかったら、犬にかゆみ止めの薬を飲ませたり、アレルギー物質を除去した食事にしたり対処療法を行います。
耳の中が湿らないように気を付けたり、こまめに耳の状態をチェックしたりすることが大切です。
犬が耳を気にしていたら
犬が普段よりも耳を気にしている様子が見られたら、耳に違和感があるのは間違いないでしょう。耳がかゆかったり、痛かったりするとストレスでイライラしていつもよりも攻撃的になる犬もいます。
犬は耳の病気になりやすく、一頭の犬は死ぬまでに何度も耳のトラブルを起こすのも珍しくありません。耳のトラブルを起こさないようにすることも大切ですが、なってしまったらすぐに対処することも重要です。
治療を早く始めれば短い期間で完治させることもできます。不快なまま毎日を過ごすことは、犬にとってもストレスが長く続くことになってしまいます。いつもと違う様子に気が付いたら、すぐに専門家に相談してください。