愛犬の噛み癖がなかなか治らなくて困っておられる飼い主さんもいるのではないでしょうか?
今回はそんな噛み癖について、どうして噛んでしまうのか、なおすためのしつけはどうしたらいいのかをお話ししたいと思います。
どんなときに噛み癖がでちゃうの?
犬がついつい噛んでしまうのは、嫌な時ばかりではありません。
楽しくてついついテンションが上がって噛んでしまうこともあるのです。
飼い主さんと楽しく遊んでいる時、子供とじゃれ合っている時、ガブッと甘噛みしてしまうことは少なくありません。
子犬同士ではよくあることで、じゃれ合ってお互いに甘噛みしあい、どれくらい噛んだら痛いのかということを覚えていきます。
ただ、人間が相手だと飼い主の大人ならいいのですが、子供やよその家の人を噛んでしまうとちょっと問題となる心配があります。
早い段階で噛み癖を治しておくことが大切です。
しつけとして噛み癖をなおす時期はいつがいい?
犬のしつけ、特に噛むということについてのしつけは子犬のころが一番大切です。犬を家に迎えた時からすでに、おうちの中や外でのルールを教えることが始まっています。
一番混乱するのが、人によってしつけが違ったり言葉かけや命令の仕方が違ったりすることです。状況によって叱られたり、言葉が違ったりすると犬を迷わせることになってしまいます。
成犬でも、まだあきらめることはありません。
いつからでも飼い主さんが断固とした態度で行えば、噛み癖をなおすチャンスはあります。
これでバッチリ!噛み癖をなおす具体的な方法
それでは、犬の噛み癖をなおすには具体的にはどうしたらいいのでしょうか?まず、犬が大好きな遊びでたくさん遊んであげてください。
遊んでいる時に興奮して噛むようなしぐさをしたらチャンスです!
遊んでいることが楽しくて、飼い主さんが持っているおもちゃが欲しくて、噛むようなそぶりを見せたとたん遊ぶのをパッとやめて完全に犬を無視してください。
犬はせっかく楽しく遊んでいたのに、なんで遊びが中断されたのかはじめは訳が分からないと思います。ですから無視している飼い主さんに飛びついて来たり、さらに噛もうとしたりするでしょう。
ですが、目をそらして噛まれそうになったところをさっとかくして背を向けてください。
犬が飛びついて来たりかまってほしいというそぶりをやめるまで完全に無視します。
しつこく来るようでしたら、別の部屋に移動してもいいでしょう。
犬が遊びを忘れたころ、また思いっきり遊んでストレス発散させてあげてください。
そしてまた噛みそうになったら、完全無視。
この繰り返しです。
犬は飼い主さんと遊ぶことが一番好きです。
おもちゃや、おやつを使って飼い主さんと思い切り楽しんでいたのに、自分があることをしようとすると大好きな飼い主さんが遊びをやめるどころか自分も目も見ないし、自分の存在がいなくなったような態度になる。
なぜだろう?と思わせたら勝ちです。
これを繰り返すうちに犬も気が付くのです。
「噛もうとすると、あそんでくれなくなる」と。
体罰や、怒鳴り声はますます興奮している犬を盛り立ててしまうこともありますので、犬のしつけには大きな声をだしたり叩いたりすることは必要ありません。
大好きで信頼している飼い主さんが自分のことを無視することこそが犬にとって一番の嫌なことなのですから。
いかがでしたでしょうか?
ぜひ「噛む」ことが遊びになってしまっている犬に試してみてください。
きっとあなたのワンちゃんも、噛むことが悪いことだということをまだ理解していないだけなのです。
この法則を犬が理解したとき、きっと噛み癖はなおるでしょう。