人間でも年を取って白内障や緑内障になってしまうことがありますよね。
犬も同じで、症状も似ています。
老犬ばかりが鳴る病気ではなく、5歳以下の若い犬でも若年性白内障になることがあります。
白内障とは目のレンズが白く濁ってしまう病気です。
透明であるからきれいにかすみもせずに見ることができるのですが、白く濁ってしまうと光が網膜まで達することができなくなり視界がかすんでしまったり進行するとまったく見えなくなったりしてしまいます。
初期症状としては「目がかすむ」「二重に見える」「光が今までよりまぶしい」などが多く表れます。
初期症状を見逃してしまうと、どんどん視力が低下してしまいます。
犬の目が白くなっているということに気が付く人は多いと思いますが、それは白内障とは別の病気「角膜混濁」であることが多いです。
白内障は目に見えてわからないのです。本人の痛みもなく、徐々に襲ってくるのでふだんから犬の様子に気を付けていなくてはいけません。
白内障かな?と疑わなくてはいけないのは…。
・歩いているときに、よくものにぶつかる。・暗いところで何かを発見するのに時間がかかる。
白内障は犬にとって身近な病気です。
原因はまだはっきりとはわかっていませんが、犬の身体の中の代謝異常からなるたんぱく質の変異から来るのではないかと言われています。
治療としては、初期症状なら点眼薬で進行を抑えることができます。
手術によって取り除くこともできますが、完全に元通りになるわけではないのです。
ですから、早期発見がとても大切になります。