ダニは8本の足と袋のような体をもち、クモの仲間に分類されます。
肉眼でも確認できる大きさがあるマダニ類と、肉眼では確認できないほど小さいダニ類に分けられます。
マダニ類
成虫の体長4~7ミリメートル
<マダニ>
草むらなどに生息
動物の体について吸血します。
草むらを通っただけの動物に飛びついて、吸血し多くの病気を媒介します。
飼い主さんにも被害を及ばせることもあります。
刺されてもいたくありません。
ダニ類
成虫の体長1ミリメートル以下
<ミミヒゼンダニ>
耳の中に住みついて耳の病気を引き起こします。
外耳道の表面ですごします。耳垢を餌にして生きています。
ミミヒゼンダニに感染すると強いかゆみを伴って、ひどいにおいの黒い耳垢がたまります。
膿みや出血をおこして外耳炎になってしまいます。
人へ感染する可能性は低いですが、日本では1例あります。
<ショウセンコウヒゼンダニ>
動物の皮膚に巣を掘って皮膚を食べて一生過ごします。
顔の周りと前足に住みつくことが多く、強いかゆみを伴います。
皮膚炎の原因となり、人に感染する可能性もあります。
症状は一過性です。
マダニに刺されてもかゆみはないのですが、飲みと同じで皮膚炎やアレルギーの原因になりえます。
小さなダニ類で猫に多いのが「ミミヒゼンダニ」と「ショウセンコウヒゼンダニ」です。
草むらは猫や犬が大好きなところ。
しっかりと予防をしてダニを寄せ付けないようにしましょう。