スポンサーリンク

僕たちの祖先のこと教えてあげるワン!盲導犬の歴史 

私たちが日ごろ、愛玩犬としてかわいがって子供同然に育てている犬ですが犬の中には人間の役に立つために仕事をしている犬もいます。

一番身近な仕事をしている犬が「盲導犬」だと思います。
そんな盲導犬についてもっと皆さんに知っていただきたく、これからいろいろとご紹介したいと思います。

盲導犬は英語では「ガイドドッグ」と呼ばれています。
これは、「目の不自由な人を誘導する。」という意味です。

1891年にオーストリアのウイーンで神父様をしていたウィルヘルム・クラインという方が目の不自由な人が一人でも歩けるようにするために研究し始めたのが最初だと言われています。

1916年にはドイツで第一次世界大戦によって怪我を負い、目が不自由になってしまった戦盲者の為に犬が盲導犬として訓練されました。そして、ヨーロッパやアメリカなどにも盲導犬事業が広まっていったのです。

私たちの住む日本に盲導犬が初めて来たのは昭和13年のことでした。
アメリカ人のゴードン君がパートナーの盲導犬と一緒に日本を訪れたのです。
その翌年、昭和14年に日本の戦盲者のためにドイツから4匹の盲導犬がプレゼントされました。
そののち、戦争に負けてしまった日本は盲導犬がいない寂しい時代を過ごすことになってしまいます。

時は流れて…昭和32年になり国内で初めて日本人の手で育てられた盲導犬1号が誕生したのです。
その後、国内の8か所に事業としての盲導犬協会が設立されました。
現在ではその事業も9か所に増えています。

今、日本国内で活躍している盲導犬は約800匹です。目の不自由な人の為に一生懸命、自分の命をかけて働いてくれています。
盲導犬に多い犬種はラブラドールレトリーバー、ゴールデンレトリーバー、シェパードです。
街でもよく見かけることがあると思います。
盲導犬はどんな犬でもなれるというわけではありません。
えらばれた犬のエリートが特別な訓練を受けて一人の人間のパートナーになることができるのです。


盲導犬に必要な条件

・飼い主に忠実であること
・吠えたり、かみついたりしない
・働くことが大好きで、注意深く頭がいいこと
・攻撃的な性格でないこと、温和であること


簡単にご紹介しましたが、これ以外にもたくさんの条件があるのです。
今後、もっと詳しくご紹介していきたいと思います。