盲導犬になるために生れてきたワンちゃんは、1歳になるまでの間普通の犬と同じようにボランティアのお家にお世話になります。
そこで、人間との信頼関係や自分と人間の違い、人間に対する思いやりの気持ちを学ぶ大切な時間を過ごします。
この数か月を盲導犬候補の犬と一緒に過ごしてくれるボランティアのことを「パピーウォーカー」と呼びます。
ラブラドールレトリーバーで性格もとてもおとなしく、人懐こいワンちゃんが多いので盲導犬の訓練に手放すのがとても寂しくなってしまうこともあると思います。
少しでも犬と一緒に暮らしたことがある人ならわかると思いますが、一度心を許した動物との別れはとても切ないものです。
でもこれから目の不自由な人の為に働く盲導犬候補の犬を立派に、人間が大好きに育ててくださるパピーウォーカーさんは盲導犬の人生にとって大切な忘れられない人です。
興味のある方はぜひボランティアに参加してみませんか?
パピーウォーカーの条件
・盲導犬訓練センターの近くに住んでいること(車で通える)。・車を持っていること(犬に車に対する恐怖などを持たせないため)。
・月1回程度の盲導犬訓練センターで行われるレクチャー講習会に参加できること。
・盲導犬候補の犬の状況を把握するために家庭訪問をさせてくれること。
・室内で盲導犬候補の犬を飼育してくれること。
・家の人の留守が少ないこと。
・家の人全員が犬のしつけに協力的であること。
・他の犬を現在飼っていないこと。
・大型犬を飼育できる環境であること。
・犬のごはんや消耗品の費用を自分で負担できること。
簡単なようで、難しいパピーウォーカーの仕事。
ですが、盲導犬候補のワンちゃんたちに初めて人間との信頼関係を教えてくれる大切なパートナーとなるのですから、人間も様々な条件をクリアしなければいけません。