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年を取ったらもう用なし?そんなの寂しいワン!盲導犬の引退後はどうなるの?ボランティア

普通に愛玩犬として飼われている犬と違って、たくさんの訓練を受けて特別な仕事を仰せつかった盲導犬。

そんな盲導犬にも、引退の時が来ます。

盲導犬が実際に目の不自由な方とパートナーとなって仕事をするのはだいたい10歳くらいまでです。

1歳から訓練を受けて、2歳くらいから仕事を始めます。そして8年間人間に尽くしてくれるのです。
仕事を終えた盲導犬は人間で言うと、もうだいたい70歳くらいの年齢になっています。

人間でも定年が65歳というところが多い中、70歳まで人間のために働いてくれるとは本当に頭が下がります。 

仕事を終えると、ハーネスをはめずに毎日普通の犬として残りの時間を楽しむことになります。
たまに、パートナーだった人と会ったり、訓練士の方と遊んだりもします。
その仕事を終えた盲導犬を引き取って飼ってくれるボランティアさんも募集しています。

そのボランティアを引退犬飼育ボランティアと呼びます。
犬も人間同様、年を取ってしまうと仕事が今までのようにできなくなることがあります。
目の不自由な方は新しい盲導犬を迎えることになるのですが、前の盲導犬が気になってなかなか踏み切れない場合もあります。
長年一緒に暮らした相棒ですから、当たり前ですよね。

そんな時に、引退犬ボランティアさんがきちんと自分のパートナーであった盲導犬をかわいがって育ててくれるとわかれば、寂しい気持ちも軽減されて安心して預けることができるのです。

引退犬飼育ボランティアは誰でもがなれるわけではありません。
仕事を終えて、楽しい余生を過ごすために盲導犬のためにいい環境を用意できる方にお願いしています。


引退犬飼育ボランティアの条件
 
・室内で飼育ができる。
・家を留守にすることが少ない。
・責任を持って最後まで面倒を見ることができる。


温かい気持ちをもって立候補してくださる方には厳しいかもしれませんが、盲導犬として過ごしてきた犬はとっても人間が大好きです。
今までパートナーと常に行動を共にしてきました。仕事で留守がちになるお家だと、盲導犬にとって安心して過ごせる環境とは呼べないのです。

そして、今までの環境と同じように室内で飼育していただけること。
とても頭のいい犬なので、外につながれることで自分はこの家族に入れてもらえていないと疎外感を感じたりそれ自体がストレスを与えてしまうことがあるからです。
今まで人間に尽くしてきてくれた盲導犬に感謝の気持ちで接してくださるボランティアさんを望んでいます。

引退犬を引き取りたいと申し出てくださるボランティアさんはありがたいことに年々増えています。
申し込みをされてすぐに引き渡すわけではなく、2週間程度のお試し期間や相性チェックなどを経てようやくお願いすることになるのです。

ぜひ今まで頑張ってきた盲導犬たちをかわいがってくださる方にお願いしたいです。