盲導犬にふさわしい父犬と母犬の間に生まれたまさに盲導犬エリートの盲導犬候補の犬。
彼らは1歳までをパピーウォーカーと呼ばれる里親ボランティアさんといっしょにすごします。
普通のお家で普通の犬としての躾や人間とのふれあい方、信頼関係を勉強したあとに、盲導犬訓練生として訓練所に行くのです。
訓練所での生活は半年から1年くらいなのですが、盲導犬エリートである盲導犬候補のすべての犬が訓練を受けられるわけではありません。
犬として社会のルール、人間とのかかわりあい方をきちんと学んでこれたボランティアさんのケアが行き届いた犬だけが盲導犬の訓練を受けることができるのです。
その合格率はなんと約60%程と言われています。
かなり厳しい関門です。
また、この最初の関門をクリアして訓練を受けられたからと言って、あとのすべての犬が盲導犬になれるわけではないのですから、出生率から考えても盲導犬になれるのはエリートであってもほんの一握りだけということになります。
盲導犬と一言に言っても、かしこくて、性格が大人しく優しい、そしてなによりも人間のことが大好きでなくてはいけません。
パートナーとなる目の不自由な人は犬の中のエリート中のエリートの力を借りるという、その重みを感じて盲導犬と生活していることでしょう。
特別な犬との生活は、私たちが考えるよりも大変でそして素敵なことなのです。
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