動物の進化をたどっていくと、犬も猫も同じ先祖にたどり着くというわけなのです。そこから分岐して
住む環境や生活様式などからどんどんと別れていくのです。
犬の祖先も猫の祖先も「ミアキス」という小型捕食者と考えられています。
犬のような骨盤と、猫のような爪をもっていました。
体の大きさは30センチくらいで、胴は細長く、しっぽと短い脚を持っていました。
イタチに形が似ていたのではないかと考えられています。
おそらく、木の上で生活していたのではないかという研究が進んでいます。
他にも、進化していくにつれ今の猫の形に近い特徴を得ていくことになります。
猫の進化
「ミアキス」
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「プロアイルルス」
体重は9キログラムくらい。大きな目と、鉤爪と、鋭い歯が特徴です。
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「プセウダエルルス」
ヒョウやトラなどの祖先とされています。動きが機敏で木登りが得意。
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「マヌルネコ」
体長50センチくらい。体重3キロ~5キロくらい。
今の猫に非常に近い形です。
その他にも「リビヤヤマネコ」「ヨーロッパヤマネコ」は今の猫とほとんどDNAを調べると変わりがない動物とされています。今現代日本にいる「イエネコ」はこの二つの猫と少し前に分岐した3種類の一つだと考えられています。
この3種類の猫はDNAに差がないことから、かけ合わせることが可能でかけ合わせかたによって性格や特徴が少しずつ違うということです。
「イエネコ」は日本でそこらじゅうで見かけることができますが、こんな進化を遂げていると思うと感慨深いものがあります。